ホタテのザブトン籠分散作業とは
大きさの違う貝を選別し同じ大きさごとに仕分けして籠に入れなおす仕事です。
分散作業は手際良く、数多くのホタテガイ稚貝を選別するため、多くの人手が必要となりま
す。
5月に行われる分散作業には、浜には多くの人が集まり港町は活気づきます。
ホタテのザブトン籠分散作業の仕事内容と給料について紹介していきます。
なぜ選別する?
ホタテ漁には2種類あります。掘り下げて種別すれば3種にも4種にも分かれそうですが、
大まかなところでは2種という事にしておきましょう。
①ほたてがい養殖漁業
②ほたてがい放流漁業
なにが違うの?
①養殖漁業とは種苗生産
②放流漁業とは成貝生産
ちょっと違いが出た気がするけど
まだ解りません
身近な例で考えますと
①花の種を作って売る会社
②花屋さん
・・・ですかね
簡単に説明すると、サイズ毎に管理し出荷できる大きさになったら引き揚げた際に一度で作業に掛かれるようにする為の準備です。
天敵
ホタテの天敵はヒトデやタコ。
天然のホタテは襲われると、閉殻筋(貝柱)で貝殻を開閉して海水を吐き出すことで、泳いで逃げていますが、養殖のホタテでは籠で守る意味合いもあるのです。
ホタテの良いところ
自然に育てられたホタテには旨味成分である
アミノ酸
グルタミン酸
コハク酸
タウリン
などが豊富に含まれています。
ホタテ特有の甘味はグリコーゲンによるものなのです。
タウリンは目や脳の発達を助け、コレステロールを減らして血圧を下げる働きをし、心臓の活力を高めてくれます。
作業内容
稚貝を篭からはずす人
はずした稚貝を作業小屋へ運ぶ人
臨時バイトごときが指令されるのは単純作業ですが都会のオフィスでは味わえない活気。「仕事」という感じです。
漁師体験
一度アルバイトに行きコネクションが増しますと次シーズン、次々シーズンには漁師体験をさせてくれるところもあります。
日付変更したばかりの時間から準備し、暗い海上に向け出港します。
同業の他の漁船の灯りが、漁の臨場感を高めます。
古来から組み込まれている男の遺伝子、狩猟本能が呼び起こされたような高揚した気分になってしまいます。
漁場に着くとイカリを海に投げ込み、何本もの縄が垂直に垂らされているのを回収、数十個のザブトン籠という仕掛けを引き上げます。
ザブトン籠からホタテをプラスチック製の籠に移し替えるのです。
漁師体験を通し、自然の力の恐ろしさや偉大さ、漁業という仕事の大変さやエキサイティングさについて、学べます。
海上で波に邪魔され船に揺られ、自然と戦い生き延び生命に向き合う、【海の男】の活動の一端に触れれる事、子供の頃の社会見学程度では味わえない活きた情報を我が身をもって学べるなんて素晴らしいと思いませんか?
普段、口にしている食材の原点を知る。これにより心が豊かになりまた感謝の念も増し人間的にも一回り成長できる事でしょう。
季節を追いかける旬の漁師メシ
実はこの記事を書くに辺り一番に伝えたかったのはこの記事なのです。
ホタテのシーズンということで、ホタテの刺身、ホタテの天ぷら、ホタテの味噌和え、乾燥させたホタテ、ホタテ&ワカメの浜汁と、ホタテ料理のオンパレード。
刺身の美味さは「新鮮とは何か」を感じさせる一品でした、しっかりした厚みで口に拡がる食感と、完璧に調和のとれた旨味を味わいました。
また、鱒(マス)も春が旬の魚。
鱒というと鮭の偽者、脂身の少ない魚だという印象しか持っていませんでしたが脂の乗った鱒をも堪能できました。
地元の方いわく、美味い鱒は地元の食堂や料亭、市場には出荷しているが一般のスーパーでは買えないよとの事。
たぶん高級レストラン等に買われる程度しか獲れないのでしょう。
ゴールデンウィークに稼ぐ!ついでに旅行気分【ホタテ養殖漁業】まとめ
・ 5月に行われる分散作業には、多くの人手を募集をかけています、【 3日間だけの勤務OK!】 のような募集も見かけます。私も【3日間だけの勤務OK!】 タイプです。
・時給は1000円、食事や寮費無料というところが多いと思います。カップルで、夫婦で、家族で子供の社会見学に等珍しい大型連休の過ごし方を過ごせるのではないのではないのでしょうか。
・高校生や大学生などのお子さんが居る家庭では就職前の就業体験として手記に残しておけば就職活動の面接の際に役立つのではないのでしょうか。
・馴染み、コネクションが増せば漁師の体験できる
・季節の魚介類を味わえる。一度馴染んでしまえば春夏秋冬と、働きに行けなくても顔を出してみるのも良いかもしれません。きっと歓迎してくれる事でしょう。
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